沖縄でエコハウス研究会を7月2日に開催いたしました。

undefined

エコハウス研究会in沖縄!35名の参加でとても充実した集いとなりました。「そらどまの家」の造り方に共感していただけました。
大切なことは、「内地型の住宅」を沖縄でつくったら大変なことになることを解説しました。夏は湿度80%。そんな所で壁の中に断熱材(空気)を閉じ込めて冷房したら壁の中は湿度100%近くになり、カビと白蟻の温床になることを説明しました。振り返れば、沖縄の伝統木造は、板の無垢壁。内地では木材だけで造った家は冬の乾燥で困るのですが、沖縄の冬は70%という湿度なのでその心配はいりません。この木の無垢壁でしたらカビの心配はいらない。また白蟻の心配も少なくなる。
断熱よりも遮熱の有効性をお知らせしました。うまく計画すれば、年間平均気温23℃の世界では、地熱など利用して、冷房も煖房もしなくてすむことも解説しました。伝統民家には冷房はなかったのですから。
これから沖縄に木造を普及するためには、現代型の木造を新たに提案するべきとお話ししました。また、既存のコンクリート住宅の環境的リフォームの提案も重要と付け加えました。研究会の継続に皆さん意欲を燃やしていました。幸健ホームの玉城社長からは、コンクリート住宅と木造住宅の長所短所について解説していただきました。ちなみに、沖縄では木造住宅のシェアが伸びています。現在15%にまで拡大しつつあります。ユーザーに失敗させない業界からの提案が必要となっています。残念ながら、タマホーム・飯田グループは内地型をそのまま建てています。
あらためて「そらどまの家」の考え方と論理が、沖縄で必要とされていることを痛感させられました。ということは、台湾でも、東南アジアでも必要とされていることになります。
9月に次回のエコハウス研究会を那覇市内で開催することになりました。「そらどまの家沖縄版」が少し見えてきました。熱容量は少なく、断熱よりも遮熱です。家回りの「アマハジ」的なバッファーゾーンをつくります。屋根緑化の土間空間が良いのではないでしょうか。その部分はRCでつくっても良いと思います。

一覧に戻る

月別アーカイブ

PAGE TOP